ラ・パルマ島という、カナリア諸島の中にある、星のきれいな小さな島に旅行に行ったときのことです。真夜中、雲海を下に見下ろしてそびえる大きなカルデラから成山の頂上に立って、静かで澄んだ空気の中、降るような満天の星を見上げた瞬間、この自分自身までもが1つの小さな星になってしまったような不思議な感じがしました。
いつかテレビの画面で見た、宇宙からの地球の姿は、青く輝く宝石のような、美しい星でした。この宇宙はまるで素晴らしいデザイナーのようです。長い歴史をかけて作られたこの星は、同じように生まれた多くの星々と共に、宇宙が創り出した壮大なキャンバスに、リズミカルで調和に満ちた、美しい世界を形作り続けているのでしょう。
私自身がこの地球を離れて宇宙へ行くことはきっとないでしょうが、私たちの存在も、そんな宇宙の中の1粒の小さな輝きなのかもしれないなあと思ったとき、なんだかとても幸せな気持ちがしました。
願わくは、この地球の調和が、小惑星衝突という外からの力だけでなく、環境破壊といったような、内側からの力に乱されることなく、美しく在り続けますように…
土井さん、宇宙からの報告を楽しみにしています。
衣笠 美保