日本スペースガード協会 第二回総会報告
日本スペースガード協会の第二回総会と、第四回公開講演会が、去る2月21日(日曜日)、上野の国立科学博物館で開かれました。天体衝突と文明滅亡に関する古宇田亮一氏(地質調査所)の講演、、及びJSGAが計画しているNEO観測と望遠鏡建設に関する磯部 秀三氏(JSGA会長/国立天文台)の講演に続いて、第二回総会が持たれた。総会の様子については、寺薗淳也(運営委員)氏に議事録をまとめていただいたので、それを掲載しました。また総会で了承された活動報告と計画、及び会計報告と予算案は23頁にまとめました。
古宇田さんの講演
日本スペースガード協会の第二回総会と、第四回公開講演会が、去る2月21日(日曜日)、上野の国立科学博物館で開かれました。天体衝突と文明滅亡に関する古宇田亮一氏(地質調査所)の講演、、及びJSGAが計画しているNEO観測と望遠鏡建設に関する磯部 秀三氏(JSGA会長/国立天文台)の講演に続いて、第二回総会が持たれた。総会の様子については、寺薗淳也(運営委員)氏に議事録をまとめていただいたので、それを掲載しました。また総会で了承された活動報告と計画、及び会計報告と予算案は23頁にまとめました。
磯部会長の挨拶
日本スペースガード協会 第2回総会 メモ
(日時)1999年2月21日 15:15〜16:30
(場所)国立科学博物館 本館講堂
(議事次第)1. 開会挨拶
2. 1998年度活動報告(案)について
3. 1998年度収支決算(案)について
4. 1999年度活動報告(案)について
5. 1998年度収支決算(案)について
6. 監査報告
7. 特定非営利法人(NPO)化について
8. その他
9. 閉会挨拶
(配布資料)[1]日本スペースガード協会第2回総会
[2]日本スペースガード協会の特定非営利法人化について
(議事内容)
1. 開会挨拶
総会成立は確認された。
出席者31名(うち正会員26名)(磯部)
2. 1998年度活動報告(案)について(資料[1])(磯部・豊川)
3. 1998年度収支決算(案)について(資料[1])(磯部・豊川)
・研究会などの参加者などについても活動報告に明記して欲しい。(冨田)
次回からはその人数なども明記する。
4. 1999年度活動報告(案)について(資料[1])(磯部・豊川)
5. 1998年度収支決算(案)について(資料[1])(磯部・豊川)
・昨年度に比べ、今年度は公開講演会を増やしている。科学館などにインターネットで情報を流している。会員が増えるというメリットもあり、何よりも情報の普及に役立つので、我々としては講師の交通費だけを負担し、「人集め」の部分はお任せ頂いている。余剰資金であるが、会員証やバッジ、Tシャツを作ったり収益事業なども考えたいが、30万円でそれができるかどうかは疑問。(磯部)
・毎年衝突問題研究会を3回やっているが、いつも平日なので参加しにくい。できれば土曜日などに開催することは可能か。
研究会と講演会に分けていて、研究会は実際の研究に向けて、講演会は一般向けということで休日、ないし夜としている。しかし、こういう声が大きくなると考えなければいけない。広報委員長の吉川氏とも協議し、試験的に休日開催を実施したい。(磯部)
・会費の納入状況について、いつまで払っているか、あるいは払っていないということがホームページなどで簡単に見られるとありがたい。
今後、宛名シールのところに明記する。(豊川)
ホームページについては、会員の2〜3割がアクセスできるという現状なので、完全にそちらにするということも考えられない。併用する形が適切だろう。(磯部)
6. 監査報告(資料[1])(松島)
上記会計報告に関し、問題となる箇所はない。
以上、2.〜6.の議事案について、拍手をもって承認された。
7. 特定非営利法人(NPO)化について(資料[2])(磯部)
今後、地上観測望遠鏡や月面天文台構想が本格化してくると、法人格を取得していた方が有利である。そのために、法人化を検討している。
東京都庁と相談し、NPO化については基本的に可能であるという感触を得た。ただし、NPO化についてはいくつか超えなければならないハードルがある。基本的にはこの定款が通れば間違いなく大丈夫。
・定款となると非常に難しいことになるが、然るべき法律関係者などの目を通しているのであろうか?
特に法律関係者のアドバイスを求めていないが、都庁が出しているガイドラインに沿って、JSGA特有の事項をあてはめて作っている。
・NPO化による不利益というものはあるのだろうか?
最初考えた不利益は税負担である。これは、営利事業をしない限り払わなくてよいということである。また、寄付金に対して税金はかかる。これは国会において議論中。
我々の組織は全国組織であるにもかかわらず、東京都という疑問があるが、事務所が置かれているところに置く。もし、例えば大阪に支部ができて、全国規模で発展して来た場合には、総務庁に届け出をすることになる。
今後、いろいろな活動をしていく場合に、文書を揃えなければならない(そのため、事務局に負担がかかる)ということがデメリットになる。
以上の議論の後、挙手による採決により、出席者全員の賛成をもって、定款は(修正を行った上で)承認された。
8. その他
・出版物についての今後の予定はあるか?
今のところはない。当たれば増収が見込めると思えるが、似たような内容の本が増えるのもどうかと思う。なお、3冊の本の印税については、著者4分の3、協会に4分の1という形で入っている。
・一般の人に対しては、最新の情報を繰り返して出してもよいと思うが、アップデートされていくことが必要である。データベースとしてそのあたりをホームページに掲載するということは可能だろうか?
「あすてろいど」の中でそのようなことを考えているが、あまりに専門的になるとそれは難しい。
・ホームページの置き場所については問題がある。大学などのサーバに置くことが次第に難しくなってきている。(磯部)
国の公共機関に置くとなると話がややこしくなる。特定の機関に頼ることなく独立してしまうのがよいと思う。現実問題としては我々として十分にできると思われる。
・「あすてろいど」への投稿を多数お願いしたい。
・NPO法人化されれば、防衛大学にサーバを設置することが可能かも知れない。
・現在、Cambridge Catastrophic Networkという天文・地質学者のネットワークで議論をしている。また、1997XFの問題以来、危険の公表などについて議論が進んでいる。国連などでも会議を開催している。磯部、中野、吉川氏が招待されている。
・「あすてろいど」をミニコミ誌として送付するということも可能か?
現在、「あすてろいど」は1100部発行している。
9. 閉会挨拶(磯部)
26号の目次/あすてろいどHP