1999年のしし座流星群
1999年のしし座流星群の観測 渡辺 文雄(上田市) フイルムはフジカラーASA400 撮影日時:1999.11.18 26:10〜27:10の間に流れた流星の比較的明るいもの4個を一枚の画像に合成。 ビデオからキャプチャーした画像を1枚あたりおよそ10枚コンポジットした画像を写っている流星の数(4個)だけ作って、これを最終的に更に4枚コンポジットしていますので、できあがった画像は40枚(フレーム)の画像を合成しています。画像同士の位置合わせがまだ満足いかないところがあるのですが。 |
しし座流星群が月面を直撃 テキサス州ヒューストンのBrian Cudnikは35cmの望遠鏡で月の暗い部分を観測していて、その中央部で非常に短時間であるが、オレンジ色の閃光を認め、それが3等の明るさと推定した。さっそくIOTA(Internationl
Occultation Timing Association) 北アイルランド、Armagh天文台のDavid Asher(吉川さんの解説参照)は、その時、太陽からの距離が地球より少し遠く、かつ地球の背後を進んでいた月が、1889しし座ストリーム(テンプル‐タットル彗星が1899年に残していった流星粒子の流れ)のより中心部分を、約3時間遅れて通過することを、彼の計算モデルから導き出した。その時刻も4 : 49 am GMT、月面での現象が観測された時刻に極めて近いものであった。この1899しし座ストリームは、1966年に地球に大きな流星雨をもたらしたが、今回の月での強度はそれと同程度であるということである。 その後、何人かの観測データを基に、Dunhamはビデオテープから表に示した6つの衝突を確認した。 この現象そのものについても、まだまだいろいろな議論がある。今後の検討に期待したい。
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29号の目次/あすてろいどHP