いわき市における研究会/講演会
浅井 義彦(東日本国際大学)
本年1月22日(土)と23日(日)の2日間、福島県いわき市において、衝突問題研究会と公開講演会が行われました。以下に、概要を報告させて頂きます。
研究会 会場となった福島県いわき市は、茨城県との県境で太平洋に面した広域都市です。県内では「浜通り地方」と呼ばれており、気候は比較的温暖で雪も殆ど降りません。 初日の研究会は、私(浅井)の勤務する東日本国際大学で行われました。13名の参加者によって、充実した議論が交わされ、研究会終了後には、「あすてろいど」29号の発送作業、さらに研究会(夜の部)が行われました。研究会(昼の部)の内容は以下の通りです。 1. 人工天体の軌道決定(浅井) 2. 宇宙ミッションの現状と課題(浅井) 3. 東日本国際大学での宇宙への取り組み(浅井) 4. トリノスケール(松島) 5. その他 公開講演会 翌日の公開講演会は、いわき市文化センターで開催し、94名の参加者がありました。 1. 天体衝突の可能性と影響(吉川さん) 2. スペースガード活動の現状(豊川さん、吉川さん) 3. パネルディスカッション「宇宙と繋がる私達の地球環境」(皆川さん、吉川さん、光盛さん、豊川さん、松島さん、渡辺さん、田中さん、浅井) 皆川さんの司会で、会場からの質問を交えながら、パネリスト達が、どうして宇宙に関わる様になったのか、 皆川さん:ディスカッションの司会。官需を中心とする経営システムについて研究する、経済・経営システムの専門家である。いわき市在住。「内輪ではない」人間を司会にするという冒険的企画を受けて頂き、感謝している。 吉川さん:宇宙を研究の対象としている。宇宙研の助教授として、宇宙開発現場の責任者でもある。JSGAの副理事長であり、調整役?でもある。 光盛さん:昨年まで宇宙開発事業団の調査国際部に所属し、現在は未来工学研究所に勤務する。国際関係や社会システムにおける宇宙開発の役割に詳しい。 豊川さん:JSGAの事務局を一手に引き受けてきた。JSGAの組織としての内情について詳しい。 松島さん:JSGAの設立以前から、衝突問題や太陽系内の小惑星に関する研究者の中心的役割を果たしてきた方で、宇宙開発の生き字引。 渡辺さん:「宇宙」と地方都市(上田)との関わりについては大先輩であり、実践的な知識を持つ人物。 田中さん:今回のパネルディスカッションのために、地元の方を代表して参加して頂いた。地元小学校の教頭先生で、天文教育コミュニティの中心的役割を果たしている。 浅井 :今回の幹事役です。宇宙開発と教育現場、東京と地方、という二重生活の経験を活かして、様々な課題に取り組む(予定)。 研究会・講演会の開催に当たり、数多くの方々にご協力頂きましたこと、心から御礼申し上げます。 |
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