日本スペースガード協会 事務局からのお知らせ


          2001年からの新しい理事について

 定款にも記載されていますように、現在の理事の任期は2000年12月31日までとなっています。従いまして、2001年から2年間の新しい理事を選出しなければなりません。新理事選出について2000年6月4日に開催されました理事会で議論しました結果、理事選考委員会を設置して次期の理事の推薦してもらい、総会で了承していただく、という手続きとさせていただきたいと思います。磯部秀三理事長より、白井正明氏、加藤公子氏、豊川光雄氏、松島弘一氏に理事選考委員になっていただくようお願い致しましたが、この4名の方々には快く引き受けていただきました。これらの方々に磯部理事長と吉川真を加えた6名が理事選考委員となります。次期の理事につきまして、ご意見やご推薦などありましたら、理事選考委員の方までご連絡いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
                      吉川真(日本スペースガード協会 副理事長)

          インターネットドメイン名を取得

 日本スペースガード協会では、インターネットのドメイン名を取得しました。ドメイン名は、spaceguard.or.jp です。これに伴いまして、ホームページのアドレスは、 
             http://www.spaceguard.or.jp/  
となります。現在、ホームページやメーリングリストの移行作業を行っていますので、この「あすてろいど」が皆様のお手元に届く頃は、作業は完了していると思います。是非、ご覧ください。

         「濱村さんにぴったりの職場だね。」

                                 浜村 しおみ

 日本スペースガード協会の皆様、はじめまして。武蔵境の事務所で月・水・金と働いております、濱村しおみと申します。学生の頃、理事長の磯部先生に卒論の面倒を見ていただいたご縁で今、こちらで働かせていただいています。(火・木には国立天文台で磯部先生の「夜空の明るさ」の研究に関する作業をしています。)これまでは、宇宙開発の会社で測地衛星の観測をしたり、ソフトウェア開発の会社で働いたり、プラネタリウムの解説者をしたりしてきましたが、今度のような事務的な仕事には不慣れですので、少し不安を感じております。会員の皆様には、ご迷惑をおかけすることもあるかも知れませんし、またお力をお借りすることもあるかもしれませんので、よろしくご指導のほど、お願い申し上げます。
 ともあれ、天文に関する仕事で、しかも社会に貢献できる職場で働けることに喜びを感じております。おまけに、BATTeRSのメンバーのような、天文界の有名人の方々とお近づきになれて、光栄です。
 ところで、私は日本スペースガード協会の発足当時からの会員なのですが、この仕事に就いてから自分の職場の名前を友人・知人に言った時、いくつかおもしろい反応に出会いました。きっと、会員の皆様にも同じような経験をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか?例えば、
「スペースガード!?宇宙に逃亡した犯人を捕まえたりしているの?」
「日本酒ペースガード協会?村さんにぴったりの職場だねー。」
などなど。

特定非営利活動法人 日本スペースガード協会 事務局 
〒180-0023 東京都武蔵野市境南町2−3−14
        グローリア初穂武蔵境609
   TEL&FAX 0422-30-7650(月・水・金)
   E-MAIL spacegd@cc.rim.or.jp  
   URL http://pluto.mtk.nao.ac.jp/SGFJ/

          『地球外物質−−隕石に対面しませんか』

 小田原から箱根湯本へ向かう途中に、「神奈川県立生命の星・地球博物館」があります。ここは横浜市にある県立博物館から、10年ほど前に独立して設立された新しい博物館です。
 館内に入って最初の展示は、「地球を考える−−固体地球の営み−−T.地球誕生」で、まず隕石が数多く並んでいます。なかでも1969年にメキシコに落下した、アエンデ(Allende)隕石に注目したいのです。この隕石は炭素質コンドライトという種類で、原始太陽系星雲から固体化したままの成分を持ち、また原始太陽系星雲以外の星間物質を取り込んでいることが、酸素や炭素・窒素などの同位体比から証明されている、興味深いものです。並んでいるザガミ(Zagami)隕石は、火星起源といわれています。これらの隕石を目にして太陽系から外に広がる空間や、形成してから45.6億年という時間の流れを思い起こせば、気分壮大です。
 続いての展示は古代の岩石で、最も古い39.6億年前のカナダ・アスカタ地方のトナール片麻岩の大きな塊から、つぎつぎと年代順に置かれています。手で触ることも、ご希望なら頬ずりしても差し支えありません。
 鉱物や化石、動植物の標本も沢山展示されていますから、こちらにも興味をお持ちの方は十分楽しめます。箱根観光や温泉行きの際に、一度お立ち寄りになることをお奨めします。

 神奈川県立 生命の星・地球博物館 (月曜休館)
 〒250-0031 小田原市入生田(イリュウダ)499
  TEL.0465-21-1515  FAX0465-23-8846 
  http://www.city.odawara.kanagawa.jp/museum/g.html

  交通:箱根登山鉄道 入生田駅下車 (小田急新宿発急行停車) 国道1号線入生田駅前信号左折すぐ地下Pあり。
                           (神奈川県在住  加藤 公子)

       「国際小惑星監視プロジェクト(仮)」 記念講演会

 美星スペースガードセンターでは、小惑星とスペースデブリの観測を行っていますが、特に小惑星を観測した天体画像につきましては、これを日本はもとより世界の子供達の科学教育に利用してもらう計画を進めています。この「国際小惑星監視プロジェクト(仮称)」のスタートを記念して次のような記念講演会を行います。是非、ご参加ください。

  日 時  2000年12月3日(日) 13:30開場(予定)
  場 所  東京・科学技術館サイエンスホール
  内 容  小惑星に関する講演
       プロジェクトのデモンストレーション
  入場料  無料
  対 象  主に中学生・高校生
  主 催  読売新聞社、ブリティッシュ・カウンシル、日本スペースガード協会
  
  ※詳細につきましては、日本スペースガード協会事務局(最後のページを参照)までお問い合わせください。

       スペースガードについてのビデオ実費提供について

 美星スペースガードセンターの展示室用に約10分間の説明ビデオが日本宇宙フォーラムとの協力で完成しました。一般の方々には説得力のある良いビデオになっています。一方、CSテレビの朝日ニュースに“説明責任”という番組があり、与謝野元文部大臣・通産大臣と磯部が約1時間のNEOに関する対談をしています。これも、かなり判りやすく説明できています。せっかくのビデオですので、御入用の方に二つの番組を1本のビデオテープにコピーしたものを実費(作業料も含む)でおわけいたしますので、700円分の切手を同封して協会事務局までお申し込み下さい。なお、申し込み多数の場合には、ビデオテープをお送りするのに多少の時間がかかりますので御了承下さい。                                                                            (磯部 秀三)


  32号の目次/あすてろいどHP