あすてろいど ニュース (その4)

          小惑星Ceres発見200周年

 最初の小惑星Ceresが発見されてちょうど200年になります。1801年1月1日、はじめて火星と木星の間の広い空間を埋める一つの天体が見つかったわけです。左の図をご覧になって下さい。2001年1月1日の図です。少し見えにくいかもしれませんが、Ceresの軌道が描かれています。200年前の1月1日、この一つの天体の軌道が、はじめて火星と木星の間に描かれたのです。200年たった現在では、登録されて番号の付いた小惑星の数もまもなく二万に達しようとしております。それを黄道面にプロットしていくと、左の図のようなります。こんなことになるとは、当時、予想もできなかったことでしょう。
 これから200年経ったとき、この図はどう変わっているでしょうか。現在のペースで発見が続くと、たちまち何十万という数の小惑星軌道が登録されるかもしれません。この図のような描き方をすると、天体をプロットした点が全面を埋め尽くすことになるでしょう。その時、どのような図を描けばいいのでしょうか。
                         (南沢 弥生、 画像作成:吉川 真)